浮気が原因で離婚すれば、慰謝料を請求することができます。
浮気を立証できる証拠は必要ですが、探偵や興信所の力を借りて多くの人々が証拠を手に入れ、慰謝料を勝ち取っています。
しかし、本当に重視すべきはお金を手に入れることではありません。
一番に考えるべきは「今後の夫婦関係をどうするか」ということなのです。
突き詰めて考えれば、慰謝料を選ぶか、今後の良好な夫婦関係を選ぶかの二択です。
これだけは、弁護士も探偵も判断することができません。
慰謝料を請求しても良好な関係を続けられる場合があるかもしれませんが、そのためには幾度とない話し合いも必要です。
しかも、パートナーが心から反省し、慰謝料を払って当然という心構えがなくてはなりません。
このあたりの見極めもしながら、「今後、夫婦としてどうするか」を冷静に、時間をかけて考えてみてください。
相手もきちんと納得するよう、請求額を調整するという方法もあります。
もし、あなたが今後も夫婦で一緒に過ごしていきたい、あるいは、別れても友達のように過ごしたいと考えるのであれば、慰謝料を請求しないという方法もあります。
もちろん、「泣き寝入り」にならないよう、養育費などのその他の条件で謝罪の気持ちを表してもらうべきです。
それでも、「慰謝料」という名目の請求があるとないとでは、パートナーの心象はまったく違います。
慰謝料を請求することで、今後夫婦の関係が変化してしまう可能性は大きくなります。
裏を返せば、「慰謝料がなければ解決できなかった」ということなのですから、特に請求された側にとっては「ムダなものを支払った」という認識になります。
浮気をしておきながらひどい考え方ですが、こころから反省できていないパートナーはこう考え、あなたを恨みます。支払った側にはわだかまりが残り。
よい関係を保つことなど到底できません。
しかし、「今後はもうパートナーに振り回されたくない」「今と同じ生活を続けたくない」と考えたのならば、決別すべき部分は決別し、ご自身が適切とおもう金額で慰謝料を請求しましょう。
そのお金を軍資金として、新しい一歩を踏み出すべきだと思います。